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35万人が受けたGoogle×Kaggle「AIエージェント5日間講座」とは|今から無料で受けられる範囲と修了バッジの現状

Googleとkaggleが開催した35万3,000人規模の無料AIエージェント講座を整理。教材は今も無料で公開されている一方、修了バッジと証明書の付与条件はどうなっているのかを公式情報で確認し、今から受ける手順と必要な準備まで解説します。

AI大将が「35万人が受けた講座、中身を確認します」と伝えながら、Googleとkaggleのロゴを指し示しているサムネイル

「Googleの無料AI講座に35万人が参加した」というニュースを見て、自分も受けられるのか気になって検索した方が多いと思います。結論から言うと、講座そのものは終わっていますが、教材は今も無料で公開されていて誰でも学べます。ただし、修了バッジと証明書については事情が別です。この記事では、講座の中身、今から受けられる範囲、バッジの現状、そして始める前に必要な準備を、公式情報にもとづいて整理します。

教材は今も全部無料。ただしバッジと証明書の受付は締切を過ぎている

先に答えをまとめます。

Googleとkaggleが2026年6月15日から19日にライブ開催した「5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course With Google」は、登録者が35万3,000人を超えました。ライブは終了していますが、Googleの公式ブログは「6月のライブに参加できなかった人のために、すべての講座コンテンツを自分のペースで進められるkaggle Learn guideとして公開し続けている」と明記しています。ホワイトペーパー、コードラボ、配信の録画、まとめポッドキャストまで、費用はかかりません。

一方で修了バッジと証明書は、kaggleの公式FAQに「キャップストーンプロジェクト(最終課題)への参加にもとづいて授与される」と書かれています。そのキャップストーンの提出締切は2026年7月6日の米国太平洋時間23時59分で、すでに過ぎています。公式FAQには、上位入賞者にはkaggleの限定グッズと、kaggle・Google公式SNSでの紹介という特典も用意されていたことも書かれています。

つまり、これから自己ペース版で学ぶ人が狙うべきものは、証明書ではなく中身です。わしはこれ、むしろ気楽でええと思うとります。締切に追われず、自分の仕事に効く日だけをじっくりやれるからです。

この記事で分かること

  • 35万3,000人規模の講座で、実際に何が行われたのか
  • 「バイブコーディング」という言葉が指しているものと、従来のプログラミングとの違い
  • 修了バッジと証明書について、公式に確認できている条件と現在の状況
  • 今から無料で受講を始める具体的な手順と、必要な準備
  • 自分がいま受けるべきか、見送るべきかを判断する基準

何が起きたのか|35万3,000人が登録した5日間講座

まず規模を押さえておきましょう。数字が大きいので実感しにくいのですが、順に見ると意味が分かってきます。

Googleとkaggleが「5 Day Intensive」というシリーズを始めたのは2024年です。それ以降、無料の集中講座に参加した学習者と開発者は累計200万人を超えました。今回の「AI Agents: Intensive Vibe Coding Course」はその最新版で、登録者は35万3,000人以上。

面白いのはコミュニティの動きです。学習の中心はkaggleのDiscordに置かれ、39万2,000人以上がアクティブに参加しました。コードを見せ合い、一緒にエラーを直し、勉強会を作る。教材を配って終わりではなく、詰まったところを持ち寄る場が用意されていたわけです。講座終了後も2週間、専門家によるサポートがDiscordで続けられました。

最終課題のキャップストーンには1万2,000人以上が実際に手を動かし、6,000件以上のプロジェクトが提出されました。提出作品には、歴史的な手稿を読み取って翻刻するパイプライン「Palimpsest」や、宇宙天気の研究システム「Project ARIES」といった本格的なものが並びました。趣味の工作というより、研究や業務の道具として作られたものが多かったということです。

そもそも「バイブコーディング」とは何か

講座名に入っている「Vibe Coding(バイブコーディング)」が、この講座の性格を決めています。ここを外すと、内容の話がまるごとズレてしまうので先に押さえます。

自然な言葉で頼んで作る、という開発の仕方

バイブコーディングとは、ざっくり言えば「プログラムの文法を書く代わりに、普通の言葉でやりたいことを伝えて作ってもらう」やり方です。Googleの公式ブログでは「人が自然言語を通じてプログラムする」と説明されています。

たとえば従来なら、画面を1枚作るために言語の書き方を覚え、部品を並べ、動かない原因を1行ずつ探す必要がありました。バイブコーディングでは「請求書のPDFを読み込んで、日付と金額と取引先を一覧表にして出す画面がほしい」と伝えるところから始まります。AIが実際のコードを書き、人は結果を見て「ここは金額を税抜きで出して」と直していく。作る主体が人からAIへ移り、人の仕事は「何を作るか決めて、出来上がりを判定すること」に寄っていきます。

講座が本当に教えていたのは「動かし続ける方法」

ここが大事なところです。この講座は「作れて楽しいね」で終わっていません。Day1のホワイトペーパーは「手作業で文法を書くコーディングから、意図で動かすバイブコーディングへ、そして規律のあるエージェント開発へ」という流れを扱っています。開発者は自分でコードを打つ人ではなく、AIが安全に動くための評価の仕組みや制約、渡す情報の範囲を設計する「組み立て役」になる、という考え方です。

Googleの公式ブログは講座の反響を「開発者たちは自分の試作品を『vibeからlive(雰囲気で作ったものから、実際に稼働するもの)へ』進める準備ができている」とまとめています。試作から先へ進めるための5日間だった、というのが講座の性格です。

小規模事業者や非エンジニアにとって、この視点はそのまま役に立ちます。AIに何かを作らせること自体は、もう難しくありません。難しいのは、作ったものを毎日の業務で安心して回し続けることです。そこに何が必要かを教えてくれる教材が無料で残っている、というのが今回のニュースの実利です。

修了バッジと証明書は、今から取れるのか

ここは検索して来た方が一番知りたいところだと思うので、確認できた事実だけを順に並べます。

kaggleの公式FAQには、バッジと証明書は「キャップストーンプロジェクトへの参加によって」授与されると明記されています。コードラボの完了期限や、Antigravityの無料枠を使い切った場合の扱いについて、FAQに明記された詳細はわしが確認した範囲では見当たりませんでした。気になる方は、自己ペース版のページで最新の記載を確認してください。

そして運営の告知には、キャップストーンの提出締切が2026年7月6日の米国太平洋時間23時59分であることが明記されています。受賞発表は実際に行われ、受賞者本人のコメントもkaggle上に公開されています。

これらを合わせると、バッジと証明書の入口だった提出締切は終了しており、これから自己ペース版で学び始める人が同じバッジを新規に取得できる状態ではない、と読むのが自然です。同じシリーズの前回講座「5-Day Gen AI Intensive」でも、イベント終了後は教材だけが残り、バッジの配布は終了しています。

ただし「自己ペース版の受講者にはバッジを出さない」という一文そのものが公式に明記されているのは、わしが確認した範囲では見つかりませんでした。証明書が目的で受講を検討している方は、kaggleの講座ページと自己ペース版のガイドで最新の記載を必ず確認してください。仕様や運用は変わることがあります。

今から無料で受ける手順

入口は次の2つです。講座そのものの案内ページと、今から学べる自己ペース版です。

5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course With Google(講座の案内ページ) Agents: Intensive Vibe Coding Learn Guide(自己ペース版。Day1からDay5の教材がここに全部あります)

始める前の準備も、自己ペース版のページに書かれています。Kaggleのアカウント、Google AI StudioのアカウントとAPIキー、それに開発環境のAntigravity。ここまで揃えばDay1に入れます。

  1. kaggleのアカウントを作る(Googleアカウントで登録できます)
  2. 自己ペース版の「Agents: Intensive Vibe Coding Learn Guide」を開き、Day1からDay5までの構成に目を通す
  3. Day1の「まとめポッドキャスト」を聞き、続いてホワイトペーパーを読む
  4. 自分のパソコンにAntigravityを入れ、Day1のコードラボを実際に手を動かして進める

各日の課題は、だいたい同じ形で用意されています。その日のテーマを対談形式で解説するポッドキャスト、内容をきちんと書いたホワイトペーパー、手を動かすコードラボ、そして当日のライブ配信の録画。全部やろうとせず、まずポッドキャストとホワイトペーパーで概念をつかみ、興味が持てた日だけコードラボへ進む、という進め方でも十分に元は取れます。

ここで一つ、大事な注意があります。この講座は、これまでのkaggle講座と作りが違います。自己ペース版の準備手順(Setup Instructions)には、Antigravity 2.0・Antigravity IDE・Antigravity CLIのダウンロードが必須の準備として明記されており、ブラウザだけで完結する従来のkaggleノートブックやColabの形式ではありません。Day1からDay4、それにDay5の組み立て部分までが自分のパソコン上での作業になります。

始める前に必要な準備と、お金の話

無料と言われても、途中で課金を求められたら困りますよね。ここは公式FAQが丁寧に説明してくれているので、そのまま整理します。

講座自体に受講料はなく、カリキュラム、ラボ、ホワイトペーパー、ライブ配信、録画、Discordコミュニティのすべてが無料で含まれます。

デプロイ、つまり作ったものをインターネット上に公開する作業は講座内に2か所ありますが、条件が違います。Day1のデプロイは「Google Cloud Starter Tier」という枠を使い、Google Cloudのプロジェクトも課金アカウントも作らずに、フルスタックのアプリを2つまで公開できます。ここは課金アカウント不要です。

一方Day5の本番デプロイは任意扱いで、課金を有効にしたGoogle Cloudプロジェクトが必要になります。ただしFAQは「新規ユーザーはGoogle Cloudの無料トライアルで300ドル分のクレジットを使え、Day5のラボには十分すぎる」「すでにクレジットを使い切っている人は読むだけの経路でよく、それでも概念と全体像は学べる」「どの経路を選んでも講座の修了要件を欠くことにはならない」と明記しています。読むだけでも問題ない、と公式が言ってくれているわけです。

もしDay5のハンズオンをやる場合、想定外の請求を避ける手順もFAQに載っています。作ったCloud Runのサービスとエージェントの実行環境を使い終わったら削除する、プロジェクトごと消すのが一番きれい、作ったAPIキーは課金を有効にしていなくても削除する、というものです。

なお開発環境のAntigravityにも無料枠があり、枠を使い切った場合は回復を待つか有料プランへ上げるかを選ぶ形になっています。無料枠の具体的な上限や利用条件は変わる可能性があるので、公式のページで確認してください。

前提スキルについても触れておきます。公式の案内では、Pythonにある程度慣れていること、ターミナル操作に抵抗がないこと、大規模言語モデルの基礎を知っていることが「あるとよい」とされています。必須ではありませんが、まったく触ったことがない状態でDay3以降を独力で進めるのは、正直しんどいと思います。

通しの具体例|「請求書チェック係」を作るつもりで受講する

概念だけ聞いても身が入らないので、一つ具体例を決めて受講する形をおすすめします。わしがよく例に出すのは「毎月届く請求書を確認する仕事」です。この講座は実際、Day4の教材で経費承認のエージェントを扱っているので、題材としても相性がええんです。

この業務を1本のエージェントにする、という前提で5日分を受けると、それぞれの日が何のためにあるのか腑に落ちてきます。

確認項目「請求書チェック係」での具体例あなたの業務に置き換える欄
任せたい作業届いた請求書のPDFから日付・金額・取引先を読み取り、一覧にする____
AIがつなぐ先メールの受信箱、会計ソフト、社内の取引先リスト____
毎回守らせたい手順税抜きと税込みを区別する、金額が10万円を超えたら必ず人へ回す____
人が確認する場所支払い実行の直前。ここは絶対にAIだけで通さない____
完成したときの状態毎朝9時に前日分の一覧が届き、確認だけで済む____

この表の上から順に、Day1からDay5がほぼ対応しています。作ること、外の道具につなぐこと、毎回守らせる手順を持たせること、人が止める場所を決めること、そして毎日動き続ける状態にすること。次回の記事で、この対応関係を1日ずつ詳しく見ていきます。

受けたほうがいい人と、いま見送っていい人

正直に言うと、この講座は誰にでも向いているわけではありません。判断の目安を3つ挙げます。

一つ目は、パソコンに開発用のソフトを入れて、黒い画面にコマンドを打つことへの抵抗です。ブラウザだけで完結しないので、ここが強い抵抗になる方は、Day1のコードラボで止まる可能性が高いです。その場合でも、ポッドキャストとホワイトペーパーだけを読む価値は十分にあります。考え方が分かれば、既存のAIサービスの使い方が変わります。

二つ目は、いま任せたい業務が具体的にあるかどうかです。上の表のような業務が1つでも思い浮かぶなら、学んだことがすぐ形になります。逆に「なんとなく流行っているから」だけだと、5日分の情報量に押し流されて終わってしまいます。

三つ目は英語です。教材は英語で、ホワイトペーパーもコードラボも英語です。ただしブラウザの翻訳機能やAIへの要約依頼で十分に読めます。むしろ「英語のAI教材をAIに手伝ってもらって読む」経験そのものが、これから何度も役に立ちます。

よくあるつまずき

ノートブックで開こうとして進めなくなる

これまでのkaggle講座に慣れている方が一番つまずくところです。自己ペース版の準備手順にあるとおり、この講座の教材はkaggleのノートブックやColabで動くようには作られていません。Day1のコードラボの案内どおり、自分のパソコンにAntigravityを入れる作業から始めてください。ここを飛ばすと、以降どのラボも動きません。

無料枠が尽きて「終わった」と思ってしまう

Antigravityの無料枠を使い切って作業が止まると、失敗した気になります。ただ公式FAQには、コードラボに完了期限はなく、枠の回復を待って自分のペースで進めればよい、と書かれています。ライブ開催時ですら容量の制約で5日以上かかる人がいることを運営が想定していました。焦らず翌日に回して大丈夫です。

Day5でいきなり本番デプロイへ突っ込む

Day5の本番デプロイは任意です。課金アカウントが必要で、後片付けを忘れると費用が発生する余地があります。公式が「読むだけの経路も有効な受講方法」と認めているので、初めての方はまず読んで全体像をつかむだけにして、必要になった時点で戻ってくるのが安全です。

学んだ翌日に本業の業務へ入れてしまう

これは講座の話ではなく、わしからの注意です。作ったばかりのエージェントを、いきなり請求や支払いのような取り返しがつかない業務へ入れないでください。Day4がわざわざセキュリティと評価に1日を割いているのは、そこが本番の分かれ目だからです。まずは自分だけが困る範囲で、2週間ほど並走させて結果を見比べてください。

よくある質問

受講にお金はかかりますか

講座自体は無料です。カリキュラム、ラボ、ホワイトペーパー、ライブ配信の録画、Discordコミュニティが受講料なしで含まれます。課金アカウントが必要になるのはDay5の任意ハンズオンだけで、そこも読むだけの経路が公式に認められています。Antigravityにも無料枠があります。無料枠の上限は変わる可能性があるので、実際の条件は公式ページで確認してください。

今から始めても修了証はもらえますか

バッジと証明書はキャップストーンへの参加を条件に授与される仕組みで、その提出締切は2026年7月6日で終了しています。したがって、これから自己ペース版で学ぶ人が同じ証明書を新規に得られる状態ではないと考えられます。証明書が目的の方は、kaggleの公式ページで最新の記載を確認してください。

日本語で受講できますか

教材は英語です。ただしホワイトペーパーは文章なのでブラウザの翻訳が効き、AIに章ごとの要約を頼む方法も使えます。ポッドキャスト形式の音声解説には字幕が利用できます。日本語だけで完結はしませんが、翻訳を挟めば理解できる範囲です。

プログラミング未経験でも大丈夫ですか

Pythonの基礎とターミナル操作の慣れがあると望ましい、というのが公式の案内です。未経験でもDay1の概念解説とホワイトペーパーは読めますし、そこだけでも得るものがあります。ただDay3以降のコードラボを独力で完走するのは負荷が高いので、まずは概念編から入るのが現実的です。

5日分を5日で終える必要がありますか

ありません。自己ペース版なので期限はなく、公式もコードラボに完了期限がないと明記しています。1日分を1週間かけて進めても問題ありません。

まとめ|証明書は逃したが、いちばん大事なものは残っている

  1. Googleとkaggleの「5-Day AI Agents: Intensive Vibe Coding Course」は登録者35万3,000人以上、Discordのアクティブ参加者39万2,000人以上という規模で、2026年6月15日から19日に開催された
  2. ライブは終了したが、教材はすべて自己ペース版として今も無料で公開されている。バッジと証明書はキャップストーン参加が条件で、その締切である2026年7月6日は過ぎている
  3. この講座はノートブックではなく自分のパソコンで動かす前提なので、まずポッドキャストとホワイトペーパーで概念をつかみ、任せたい業務を1つ決めてからDay1のコードラボへ進むのが現実的な入り方

証明書という分かりやすいご褒美はなくなりましたが、35万人が同時に学んだ教材が丸ごと無料で残っているという状況は、そうそうありません。わしは、こっちのほうがよっぽど価値があると思うとります。

次の記事では、Day1からDay5までの中身を1日ずつ日本語で解きほぐします。「MCP」「エージェントスキル」「仕様駆動開発」といった言葉が、自分の仕事の何に当たるのかが見えてくるはずです。

Day1からDay5まで、5日間のカリキュラムの中身を日本語で読み解く

そのうえで、非エンジニアや小規模事業者がどの部分だけを取ればよいかを整理した記事も用意しています。

非エンジニアと小規模事業者が、この講座のどこだけ使えばいいか

AI大将の公式LINEでは、こうしたAIの新しい動きを、小規模事業者や非エンジニアの実務で使える形に噛み砕いてお届けしています。今回の講座のように「規模は大きいけれど自分に関係あるのか分からない」話を、判断できる材料に変えていきたい方は、覗いてみてください。